自然哲学とは

自然哲学と呼ばれる分野は、自然界に起こる事象や、人の本性についての分析を行う学問で、もともとは普通に言われる「哲学」と同じようなことを扱っていました。
その始まりは、古代ギリシアのミレトス学派にあると言われています。
中世において、一時期衰退をしますが、ルネッサンス以降に近代的な科学的方法があらわれてくると、自然哲学は再び脚光を浴びるようになります。
自然を汎神論的に眺める自然哲学では、自然とは神の存在の具現であるとみなすようになります。
やがて、自然哲学は自然科学と分かれ、独自の道を歩み始めます。

生物学との関係

自然哲学は、生物学の発展に伴い、思想に生物学の要素を取り入れるようになります。
比較解剖学から、比較発生学へと生物学は新しい分野を切り開いていき、やがて進化論が現れると、あらためて生物の存在の中での神の位置づけが問い直されるようになります。
今日ある声明を作ったのは、神の意志ではなく、偶然の積み重なった進化によるものだったのか。
しかし、さらに科学の進んだ今日、改めて自然哲学を見直す動きも出ています。
すなわち、これだけ綿密に設計された生命を生み出す時に、そこにははたして何ものの意思も働いていなかったのか、哲学の最初の問いかけである、「なぜ」存在するのか、という点に、今また自然哲学は戻ろうとしているのかもしれません。




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